D-1 VR認知症
1 応募部門
D部門(認知症の人にやさしいまちづくりに関する調査研究)
2 応募主体(団体名もしくは、個人名/所属先)
株式会社シルバーウッド
3 プロジェクト名
VR認知症
4 解決したい課題
認知症になると思いを表出しづらくなり、代わりに起こす行動が周囲には理解できないものと映ってしまうことが多くあります。表面的な行動は、徘徊をはじめとする様々な専門用語で括られ、認知症だから起こすものと思われがちです。しかし認知症だからではなく、混乱する環境においては誰もが通常と違う行動を起こすものとの理解を広めようと、始まったのがVR認知症プロジェクトです。
5 プロジェクトの概要
バーチャルリアリティ(以下、VR)技術は単なるCGやゲームを楽しむためのツールではなく、ヒトの認知機能を進化させるプラットフォームに成り得ます。
そのような視点からVRを社会実装させる方法を発表して行きます。認知症の中核症状は脳の神経細胞が壊れることによって起こり、そこに性格や人生の歴史、健康状態、環境などの要因が加わり、多様な行動が現れます。それらは人の優しさや思いやりにより軽減・解消されることから、人という環境は最も重要となります。
VR認知症は、認知症でない人が日常にありがちな出来事を通じて認知症の中核症状を疑似体験するものです。そこに生じる不安や焦りは決して「認知症だから」という特別なものではないこと、そしてその時にどんな人が支えになるかを考えるきっかけとなることを目的としています。
6 プロジェクトを実施することで見込まれる社会的インパクト
認知症に対する社会的心理環境に変革を促すためには、認知症を『体験として提供していく事』が最適だと考える。
その体験を実現させるための、社会的装置となり得るのが「VR認知症」である。
体験を経ることで個人の意識が変わり、社会が変わる。
例えば、困っている人を気に掛ける事から、声を掛ける事へと繋がっていく、
それが地域包括ケアの基本でもあり、誰もが安心して暮らせることは、地域の活性化にも繋がっていくだろう。
7 プロジェクト全体の予算
600万円
8 本基金からの助成金の希望額(最大50万円)と使途
50万円
VRの体験会や課外授業を実施する際に一人でも多くの方に体験してもらう為には複数の機材(スマートフォン・ヘッドマウントディスプレイなど)が必要になる為。
9 実施スケジュール
弊社が運営しています、サービス付き高齢者向け住宅「銀木犀」とグループホーム「銀木犀」が関東を中心に7カ所あり、月2回位のペースで学生や地域の方々を招待して、体験会を実施致します。その他にも出張体験会などを開催し、他の自治体などに広める活動を行っていきます。
10 関連情報や参照URL
http://www.silverwood.co.jp/vr/