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【D-01】誰もが「生ききった!」と思える社会へ

1 応募部門
D部門(認知症の人にやさしいまちづくりに関する調査研究)

2 応募主体(団体名もしくは、個人名/所属先)
慶應義塾大学 井庭崇研究室

3 プロジェクト名
誰もが「生ききった!」と思える社会へ

4 解決したい課題
超高齢社会である日本において、QOD(quality of death)に関する議論の必要性が高まっている。しかし、なにが「より良い最期」であるかは、個人の価値観によって大きく異なる。そのため、医療・介護現場においても、高齢者ひとりひとりの想いに寄り添った支援を実現することは難しい。本人のみならず、介護支援者を含めた、誰もが納得のいく死を迎えることのできる事例がまだまだ少ないのが現状である。

5 プロジェクトの概要
本プロジェクトは、一人一人に寄り添った、より良い高齢者支援のあり方を明確にし、誰もが納得のいく死を迎えることのできる社会の実現を目指す。
これまで私達は、認知症にやさしいまちづくりで注目されている銀木犀の下河原忠道さん、DAYS BLG!の前田隆行さん、あおいけあの加藤忠相さんたちにインタビュー調査を行ってきた。彼らがどのように一人一人に寄り添い、その人らしい暮らしを実現しているのか。彼らの日々の実践における「工夫」や「大切にしていること」を抽出し、その共通点(パターン)を言語化していく。
パターンの作成後は、書籍化に加え、全国の介護施設でワークショップを実施することで、パターンを共通言語として広めていく。それにより、医療や介護の専門知識の有無に拘わらず、支援者達が高齢者一人一人に寄り添った支援とは何かを一緒に考え、実現していくことのできる社会を目指す。

6 プロジェクトを実施することで見込まれる社会的インパクト
これまで一部のコミュニティに閉じていた実践のコツが開かれ、誰もが自分たちの地域でよりよい高齢者の暮らしを実現することが可能になる。また、厚生労働省が推進している「人生会議」(人生の最期ついて、本人、家族、医療・ケアチームが繰り返し語り合う場の設計)においても、有効な対話のツールになることが期待できる。今後、日本に続く高齢社会となる東アジア諸国においても、十分にインパクトのあるものだと考えられる。

7 プロジェクト全体の予算
全体予算:約100万
《内訳》
・旅費交通費(国外):約50万 ※プロジェクトメンバー5名分
<本年度の研究発表予定(論文・学会発表)>
2019年
7月: 24th European Conference on Pattern Languages of Programs, ドイツ
8月: 21st Alzheimer’s Disease International Asia Pacific Regional Conference, マレーシア
2020年
3月: 34th International Conference of Alzheimer’s Disease International, シンガポール

・旅費交通費(国内):約20万 ※プロジェクトメンバー5名分
 インタビュー、フィールドワークのための旅費交通費
 <インタビュー・フィールドワーク調査予定の医療・介護現場と実践者>
 サービス付き高齢者住宅「銀木犀」 下河原 忠通さん(千葉県)
 デイサービス「DAYS BLG!」 前田 隆行さん(東京都)
 小規模多機能施設「あおいけあ」 加藤 忠相さん(神奈川県)
 小規模多機能ホーム「ぐるんとびー」 菅原 健介さん(神奈川県)
 デイサービス 生活維持向上倶楽部「扉」 山出 貴宏さん(神奈川県)
 川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター 西智弘さん(神奈川県)

・機器備品費:約10万
 デジタルカメラ(フィールドワーク、インタビューの記録用)
 ボイスレコーダー(インタビューの記録用)

・消耗品費:約5万
 記録用SDカード(デジタルカメラ、ボイスレコーダー用)
 ペン、付箋、ファイル、模造紙など

・その他:約20万
 成果物の印刷費(成果物 冊子・カード)
 成果物の印刷費(ワークシート)
 海外で発表予定の論文の英文校正

8 本基金からの助成金の希望額(最大50万円)と使途
希望額:50万円
使途:
・旅費交通費(国内):約20万 ※プロジェクトメンバー5名分
・機器備品費:約10万
・消耗品費:約5万
・その他:約15万

9 実施スケジュール
<本年度の研究活動スケジュール>
2019年
4月〜 6月: フィールドワーク調査、インタビュー調査の実施
6月〜 7月: KJ法を用いたデータのクラスタリング、パターンの抽出
7月〜 9月: パターンの執筆、追加インタビュー
10月〜11月: パターンの構造化、パターン・ランゲージの完成
10月〜12月: 医療・介護現場でのワークショップ、研修の実施
2020年
1月〜3月:プロトタイプ版完成

10 関連情報や参照URL
・本プロジェクトの活動の足跡
https://goo.gl/oSi2Ms

・『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』
認知症とともによりよく生きるための実践の工夫をパターン・ランゲージの手法で言語化したもの。
http://tabinokotoba.sfc.keio.ac.jp/

・『パターン・ランゲージ』
本プロジェクトで用いる「パターン・ランゲージ」という手法について。
http://creativeshift.co.jp/pattern-lang/

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