【C-03】認知症について語ろう!「みんなの語り場」
1 応募部門
C部門(認知症の人にやさしいまちづくりを推進するチームづくり)
2 応募主体(団体名もしくは、個人名/所属先)
認定NPO法人健康と病いの語りディペックス・ジャパン
3 プロジェクト名
認知症について語ろう!「みんなの語り場」
4 解決したい課題
高齢化率が40%を超える千葉県長生郡長南町は、独居・夫婦二人暮らしの割合も高く交通の便が悪いため、認知症の人や介護家族の孤立化が進んでいる。課題解決には、行政、介護福祉施設、医療機関などの連携に加え、当事者を含む地域住民の参画が欠かせないが、現時点では専門機関に属する人々と一般住民の間の垣根が高く意識のずれも大きい。立場の異なる人々が平場で安心して悩み事を分かち合える場を作る必要がある。
5 プロジェクトの概要
ディペックス・ジャパンは認知症の人と介護家族にインタビューを行い、その動画を「認知症の語り」というウェブサイト(https://www.dipex-j.org/dementia/)で配信している。本プロジェクトではこの動画を活用し、長南町役場福祉課、社会福祉協議会と町の認知症サポート医・上野秀樹氏の協力を得て、長南町を認知症の人が社会とのつながりを保ちつつ生き生きと暮らせるコミュニティにするための「語り場」を立ち上げる。未だに認知症を恥とする保守的な考えが根深い地域性からいきなり身近な問題について議論することは難しい。まずは上記サイトの町外の人たちの体験談映像(「語りの種」)を視聴して感想を述べあって問題意識をすり合わせ、認知症にやさしいまちづくりに向けて「小さな変革」を起こすべく、短期間・低予算で実現可能な改善策を練り上げる。成功体験により参加者の自己効力感と課題解決能力を高めていく。
6 プロジェクトを実施することで見込まれる社会的インパクト
「開かれた対話」の場としての「語り場」では、異なる立場の人が協働して「小さな変革」を実現することで、支援者と被支援者の二項対立を超えて、サポートを必要とする人同士が支えあい、それを専門職が脇から支えるような仕組み作りにつながることが期待される。長南町での「語り場」で得られた経験知を、国が推奨する多職種協働と地域住民参加による「地域包括ケアシステム」構築に向けた具体的なノウハウの開発につなげたい。
7 プロジェクト全体の予算
DIPExスタッフが長南町まで往復するための旅費(2名×10往復)8万円
「語りの種」映像の制作費5万円(事前に専門職と住民のそれぞれにヒアリングを行って、地域の課題を特定しそれに関連する映像を「認知症の語り」から抽出して編集する)
テープ起こし代(ヒアリング2時間、語り場6時間、報告会2時間)15万円(報告書作成と将来的な地域包括支援システム設計のために正確な記録を残すため)
「小さな変革」実施に充てる費用15万円
当日の茶菓+弁当代(ヒアリング・語り場・報告会)5.5万円
文具代0.5万円
会場費10,000円
8 本基金からの助成金の希望額(最大50万円)と使途
希望額:50万円
使途:旅費、映像制作費、茶菓+弁当代、文具代、「小さな変革」に使えるお金は最低15万円確保する(足りない場合は語り場・報告会のテープ起こしに無償ボランティアを募ってその費用を回す。逆に余る場合は再度語り場を開催して次の改善策を話し合うための資金に充てる)
9 実施スケジュール
2019年8月課題特定ヒアリング実施/9月「語りの種」映像編集&「語り場」参加者募集開始/10月「語り場」開催(午前の部:「語りの種」映像視聴、午後の部:「小さな変革」策定)/11月「小さな変革」プロジェクト始動/1月以降に報告会開催~単発で終わる事業(Dカフェ開催、啓発パンフレット制作など)か一定期間持続する事業(月1のミールプログラム、外出支援プログラムなど)かによって報告会の時期は変わる。
10 関連情報や参照URL
参考書籍「認知症の語り:本人と家族による200のエピソード」(日本看護協会出版会)、ウェブサイト「認知症本人と家族介護者の語り」https://www.dipex-j.org/dementia/
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