【2】在宅介護の伴走者 つなぐ狛江 始動!
1 応募部門
E部門(その他:認知症の人にやさしいまちづくりに資するプロジェクト)
2 応募主体(団体名もしくは、個人名/所属先)
株)Professiona Works つなぐ狛江
3 プロジェクト名
在宅介護の伴走者 つなぐ狛江 始動!
4 解決したい課題
要介護(又は要支援)であるご本人を主体としてプランされる介護保険下のサービスでは、各ご家庭において事実上の生活主体である、ご家族(介護者)の立場に立って支援する仕組みが脆弱であることが否めない。充分な支援を得られないご家族にとって、そのご家族に介護される認知症の方が「困った存在」になってしまうのは仕方のないことである。ご家族を支援することなく「認知症の方が住み慣れた地域で暮らし続けられる」という事態は起こりえないのが現状ではないだろうか。
5 プロジェクトの概要
「在宅介護の伴走者 つなぐ狛江」の母体は、東京都狛江市で唯一の単独型で小規模(12人定員)の認知症対応型通所介護としてスタートした「デイサービスつむぎ狛江」である。開設から4年目を迎え、家族相談をサービスの中核に位置づけ、在宅支援に取り組んできたが、家族の在り方は個別性が高く、指定事業の枠では収まり切れない家族支援の必要性を確信するに至った。その思いから、より広く在宅介護に苦心されているご家族との出会いを求めて、介護保険外の事業として「在宅介護の伴走者 つなぐ狛江」を立ち上げることを志した次第である。
既存のサービスに家庭の事情を当てはめて在宅介護を行っているご家族は、介護生活における指針を持ち得ず、関わる専門職はそれぞれが「より良き」と信ずる生活像を押し付けがちになり、相互に不満や不納得感を感じている場合が多い。それらの解消には、それぞれのご家族が自ら見出す生活像を《介護コンセプト》として確立することが重要となる。「つなぐ狛江」は在宅介護の伴走者として《介護コンセプト》に基づいた介護生活の再構築を提唱していく。
6 プロジェクトを実施することで見込まれる社会的インパクト
ご家族と関連する医療・介護の専門職や地域の皆さんの間に《介護コンセプト》の観念が浸透することにより、その家庭に『本当に必要なサービス・支援は何か』が明確な共有事項になる。引いては、縦割りで連携の未成熟な介護保険サービスの実体効果を上げ、地域資源の有効活用に通づるものと考える。ここに実のある地域包括ケアシステム推進のカギがあるのではないだろうか。
さらに「つなぐ狛江」の家族支援事業は、家族の介護負担を肩代わりするサービスではない。関係障害を解消するための方法を、ご家族の事情に合わせて共に考え、導き出し、身につけることで、将来的に「介護ができる市民、認知症のことに明るい市民」を増やしていくことを目的とし、結果として「介護しやすい、認知症であっても住み続けられる街」としての風土形成を促進するものと確信する。
7 プロジェクト全体の予算
2,000,000円
8 本基金からの助成金の希望額(最大50万円)と使途
希望額:50万円
使途:「つなぐ狛江」の相談支援利用料は1か月20,000円に設定しているが、地域のコミュニティーソーシャルワーカーとの連携による情報交換によって、経済事情により「つなぐ狛江」の家族支援サービスを必要としても、支払いが不能な家庭が存在することが浮かび上がっている。より多くのご家族の支援にあたるため、基金からの助成を利用料の補助金として活用したい。1世帯3か月を限度として5,000円から20,000円の範囲で、収入に応じた補助金額を設定していく。
9 実施スケジュール
2018年5月より、事業開始に向けた準備を進めている。半年をめどに事業の運営基盤を確立していき、継続的な事業運営を目指していく。
10 関連情報や参照URL
http://hp.kaipoke.biz/nt0/88513/index_0018.html
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