News

お知らせ

【D-01】認知症高齢者と地域社会を繋ぐアートの役割( be Orange2024 応募プロジェクト)

1 応募部門
D部門(認知症の人にやさしいまちづくりに関する調査研究)

2 応募主体(団体名もしくは、個人名/所属先)
・大村直子/東京藝術大学大学院美術研究科美術専攻先端芸術表現研究領域博士後期課程

3 プロジェクト名
・認知症高齢者と地域社会を繋ぐアートの役割

4 解決したい課題
認知症高齢者と地域コミュニティの間にある孤立と疎外感が問題となっている。アートを通じたコミュニケーションが、認知症高齢者と地域コミュニティとの交流を促進し、社会的孤立を防ぐ手助けになっている事例が近年多く見受けられるようになってきている。認知症高齢者が地域社会と交流する機会を増やし、そのイメージを改善する仲介者としてのアーティストに期待される役割とその実現において想定される課題について研究する。

5 プロジェクトの概要
本プロジェクトは、認知症高齢者と地域コミュニティを繋ぐアート活動に関する既存の実例を調査し、研究を進めることを目的とする。認知症高齢者と地域コミュニティの間にある孤立と疎外感を解消するため、アートを通じたコミュニケーションの効果を検証する。具体的には、国内外で実施されているアートプロジェクトの成功事例や先行研究を分析し、効果的なアプローチを特定する。調査対象には、地域のアーティストと協働するワークショップやコミュニティイベントの事例が含まれ、中間支援団体や専門家が関与している場合には効果的な関与とは何か、プロジェクトの運営方法や効果を詳細に検討する。また、これらのプロジェクトが持続可能性を保ち、地域コミュニティとの連携を強化する方法についても分析を行う。最終的には、調査結果を基に、認知症高齢者が地域社会に積極的に参加し、生活の質を向上させるための支援策を提案する。

6 プロジェクトを実施することで見込まれる社会的インパクト
本プロジェクトにより、認知症高齢者の社会的孤立を防ぎ、地域コミュニティとの交流を促進するための効果的なアートプロジェクトの要素が明らかになる。これにより、認知症高齢者の生活の質、及び地域全体の福祉が向上することが期待される。また、地域住民の認知症高齢者に対する理解と共感を深め、地域全体の連携を強化するための指針として役立つ。研究の成果は、今後の文化政策策定や実務において重要な参考資料となるだろう。

7 プロジェクト全体の予算
学費: 約70万円/年
旅費交通費・宿泊費: 約30万円/年
学会参加費: 約20万円/年
関連書籍・講演会参加費: 約10万円/年

8 本基金からの助成金の希望額(最大25万円)と使途
希望額:25万円
使途:調査研究のための旅費交通費・宿泊費、学会参加費の一部

9 実施スケジュール
【現在~2025年8月中旬: 文献調査、取材・調査、学会参加、論文執筆】
・各種学会(福祉社会学会、日本文化政策学会、アートミーツケア学会など)への参加と発表
・国内外の既存のアートプロジェクトの実例に関する資料収集と分析
・認知症高齢者と地域コミュニティを仲介するアーティストの役割と課題に関する論文の執筆
・調査結果の分析と考察、理論的枠組みの構築
【2025年8月下旬: 博論提出】

10 関連情報や参照URL
過去に、認知症高齢者との関係性構築のための実践に取り組んだ際に取材していただきました。本研究と直接かかわりがあるわけでは有りませんが、参考資料として記載いたします。
https://iloveyou.geidai.ac.jp/project23/

投票はこちらから

投票期間は 12/2(月)~12/23(月)23:59 です。

認知症まちづくり基金2024 一般Web投票

RETURN TO ARCHIVES