【開催レポート】be Orange 2019年度 中間活動報告会
be Orange2019採択プロジェクトのみなさんが全国から集結し、活動の現状を報告いただきました。
今回は、多世代まちづくりプロジェクトとコラボして行ったイベントです。
それぞれの活動の情報交換もでき、次のステップのヒントも得られる機会となりました。新しい、まちづくりアクションが進みそうです!
・みんなの居場所~あそびば~であそぼう!
県民せいきょう 岡保きらめき
グループホーム増設の際、地域コミュニティスペースを改装し、「あそびば」として地域に開放。運営は、認知症当事者中心のスタッフが話し合い、地域の人が集い楽しめる場を開催中。
出張カフェ、こどもカフェ、そば打ちカフェなどを実施した。学校帰りの小学生や高校生が立ち寄り世代を超えたつながりや対話がうまれている。今後も、得意なことを持ち寄って、居場所作りを一緒に行いたい。
・認知症について語ろう!「みんなの語り場」
認定NPO法人健康と病いの語りディペックス・ジャパン
病気や医療経験者が体験した出来事を社会資源として共有するインタビュー映像のデータベース活動。「語りの種」となる映像を地域の人と一緒に視聴して、自らできることを考える「語り場」も行っている。
8月千葉でヒアリングを計画したが台風により中止。「認知症と災害」にテーマ変更し、被災・避難体験からインタビューを実施中。2020年3月「災害と認知症」語り場開催。コンビニ、消防、タクシー等、暮らしに関わる業種に呼びかけている。
・誰もが「生ききった!」と思える社会へ
慶應義塾大学 井庭崇研究室
超高齢社会を迎え、よりよい最期を迎える意識が高まる中、納得のいく死を迎えるための支援の実現をめざす取り組み。生き生きと生き抜く専門職の現場を訪ね、一緒に活動して価値を肌で体験した。
その内容を、「よりよく生きる支援」「人生を全うする支援」「未来をつくる支援」の3つのカテゴリ、33のヒントとして冊子にまとめた。全国で支援に携わる人にフィードバックをもらいながら冊子をアップデート中。
・認知症にやさしい駅カフェ
さきょう認知症にやさしい地域づくり部会
認知症になっても安心して外出できる、外出をあきらめない社会をめざすプロジェクト。これまで、電車・バス等で交通訓練を行ってきたが、当事者と同じ時間を過ごす機会が必要と、終着駅のホームを使った駅カフェを企画。
駅カフェ当日は、当事者によるコンサートや野菜販売、施設の食べ物ブースもあり散歩で立ち寄る人や遠方から駆けつけた人も多く140名が参加した。終着駅のスペースを活用したカフェなので全国で実施できる取り組み。認知症にやさしい交通(社会)が広がればと思う。
・自然災害をともに考える
En cheri Lab./自然災害をともに考えるプロジェク
防災意識を高め、防災に取り組む人への認知症の理解が広まることをめざした取り組み。被災地見学、「サバイバル・ランゲージカード」を用いたワークショップ、フォーラムを実施。
ワークショップでは、情報として理解しつつも具体的な行動ができなかった人が、今できることを行動に移せる人が出てきた。今後は、福祉避難所の運営体験ワークショップなど、継続した活動をしていきたい。
これからも、各プロジェクトの活動の成長には応援と支援が必要です。
リンク先のプロジェクトの最新情報をぜひご覧の上、各地のイベント等にご参加ください。
同会場で行われた、多世代まちづくりプロジェクトの開催レポートはこちらです。